お子さんを燃え尽き症候群から守るために

こんにちは、バスケコーチの山田です。
今回は、燃え尽き症候群についてお話しようと思います。
今回も個人の経験や個人的な意見が含まれるため、
日常生活に支障があるお子さんがおりましたら早めに専門機関に相談してあげてください。

燃え尽き症候群ってなに?

バーンアウトシンドロームと言い、「バーンアウト」や「燃え尽き症候群」と一般的には言われていると思います。
それまで意欲を持って取り組んでいたことに対して突然意欲を無くしたかのようになり、
社会的に適応できない状態になることを指します。
うつ病の一種とも考えられ、一般的に育児や就業などによるストレスによって引き起こされる場合が多く感じられるかもしれませんが、子どもにもよく起こっているのではないかと個人的には思っています。

原因と山田の考え

上記にも記載したように、ストレスが起因になっている場合が多いようですが、
人は多かれ少なかれストレスを感じる生き物です。
学校にいても職場にいても、人と会っているだけで多少はストレスを感じています。
ストレスに原因がある、とするとどうしようもないように思われるかもしれませんが、
山田は『目的と目標』の勘違いによってバーンアウトが起こってしまうのではないかと考えていて、
教室に通う教え子たちにはそのように伝え、注意するように呼びかけています。

『目的と目標』ってなに?

目的と目標には様々な意味づけがあるように思われますが、バスケ教室では下記のように定義しています。

目的:何のためにするのか。
目標:目的のために何をしていくのか。

目的は、何のために学校に行くのか、何のために学習するのか、何のためにバスケを練習するのかなど、
~のため」などというように説明できるものが”目的”にです。
それと同時に大事なのは、不明確であり抽象的である必要があるという点です。

目的があると同時に”目標”も生まれます。
目標は目的に向かっていくために、何をしていくのかの道しるべのことです。
「毎日2時間はバスケの練習をする」「毎日数学のドリルを1P進める」などなど。
ですので、明確であり具体的であることが重要です。

この二つの認識が違っていると、程度は違えど燃え尽き症候群が起こるのではないかと山田は考えています。

目標が目的になってしまっている実体験

本来、目的に向かう通過点であるはずの目標が目的に入れ替わってしまっていると、
バーンアウトする可能性があると思います。
ここからは山田の実体験です。

山田は中学生の時にめちゃめちゃ勉強さぼっていたので、恥ずかしながら成績はかなり悪かったです。
詳しくは別のブログでも書きますが、そんなこんなあって高校受験は苦労したので、
高校生の間は勉強を頑張ろうと固く決意しました。
ただ勉強を頑張るにも指標が必要だったので、「学年1位になる」ことを目標として掲げていました。
掲げていたはずでした。
というか、当時の山田は目的だの目標だのそこまで意識せずに「学年1位」を漠然と目指していました。

「学年1位」というのは明確なものだと思うのでここでは目標にあたります。
案の定、学年1位を取るまではけっこう頑張っていたと思います。
授業中寝ることもなく(当たり前だけど)、ノートをしっかり取り、その日の内に宿題と復習と予習をしました。
それも当たり前だと思う方もいるかもしれませんが、高校はそこそこバスケの強豪校を選んで入ったので、
朝練、昼練、部活(概ね20時まで)、夜練(概ね21時まで)も欠かさずやっていました。
登下校も片道1時間-1時間半くらいでしょうか。朝は5時起きで、夜寝るのは日が変わってからだったと記憶しています。
置き勉(学校の机やロッカーに教科書などを置いておくこと)などもしたことありません。
復習・予習を家でやるには毎日持ち帰るしかないからです。ロッカーは他人に貸してました。使うことがないので。

そんなこんなで常に学年上位には食い込んでいて、
2年生の中間テストの際にようやく念願の学年1位を取ることができました。
と同時に燃え尽きましたw
そこからは成績ガタ落ちですw

いや、もっとやり方あったやろ!

というツッコミをしてくださった方、おっしゃる通りだと思いますw
別に、復習予習なんて週1の休みの日にまとめてやればいいし、
テスト休み(テスト前1週間はシュート練習のみなどの軽い練習)が無かったわけではないので、
そこでまとめてやればよかったと思います。
でも世の中、そんなに器用な人たちばかりではないんですw

どうすればよかったのか

今考えると、もっと効率良く動くことはできたかなと思いますが、
それは今の考えを持っているからであって、高校時代の経験があるからだと思います。
小中のもっと早い段階でそういう経験をしておけばよかったという考えもありますね。
でも、山田は不器用な方だと思うので、目的目標をしっかり理解して、
例えば「レベルの高い大学受験に挑戦したい(次の段階の目標)」とか、
「もっと勉強を楽しくなるようにしたい(目的)」などを考えて取り組めていたら
もっと別の結果もあったのかなと思います。
勉強(テスト勉強)では燃え尽きましたが、バスケや大学受験など動かないといけないことが目白押しだったことや、
親が予備校に入れてくれるなど協力してくれたのでなんとか行動していられましたが、
それ一本で頑張っている子たちはそうもいかないこともあるのではないでしょうか。

わが子が燃え尽きたらどうする?

目的だの目標だの考えずに本能的に使い分けられる子もいますよね。
目的でないといけないことが目標になってしまっていても、スッと切り替えられる子もいます。
でもそうではない子もきっといると思います。
きっと、取り組んでいることに脇目も振らず熱意を注いだのでしょう。
そういう子が目の前にいたら、そのことを理解してあげて手を差し伸べてあげてください。
一人では立ち上がれないので、肩を貸してあげてください。
他に熱意を注げる環境を一緒になって作っていってあげてください。
それ以外の選択肢がどれくらいあるか、世界が広いことを伝えてあげてください。
優しくしてあげることも大事ですが、時に厳しくしてあげることも一緒に立ち上がることと同じだと思います。
厳しいから切り捨てているわけではないと思います。
本当に相手のことを想っているからこそ、
例え自分が嫌われても厳しいことを言ってあげることも優しさなのではないかと思います。

最後に

この記事の内容と関係があるかわかりませんが、
山田が中学バスケを引退したあと、「高校からはバスケをしない」と言っていた時期がありました。
中学時代もまあまあいろいろあったので。
そんなときに両親から、
ここでバスケを辞めたら逃げだ」と厳しく言われたことを覚えています。
その言葉があったから高校でもバスケを続けたし、
高校大学でバスケを続けた実績や経験で今子どもたちにバスケを教えています。
あのとき言われた「逃げ」の意味は未だによくわからないけど、言ってくれたことに感謝しています。
あの言葉が無かったら今は無かったと思うので。
父、母、ありがとう。

あれ、何の話してたんだっけ。。?

おわり★

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