バッシュ選びの話-その2-

こんにちは!
ヒノデバスケ教室アシスタントの真亜子です。
今回は、前回お話ししたバッシュ選びについての後日談です。
爪が剥がれかけてしまったことで、より自分の足に合ったバッシュを探しにお店に行ってみました。
その時の様子をお伝えしたいと思います。

 まずは足の測定から

前回の記事でも書いたように、スポーツ店によっては足の測定をしてもらえるところがあります。
今回はスーパースポーツゼビオにある「FEET AXIS」という3D足型測定器械で測ってもらいました。
この測定器では、自分の足のサイズ(全長、甲の幅など)のほか、足の形や特徴が判ります。
靴を脱いでパネルの足型に足を合わせて乗るだけ。ものの数秒で足の測定ができました。

 バッシュのサイズと中敷き選び

次に、測定結果を元にバッシュを履いてみました。
バッシュはこれが良さそうだなというのがあったので、
そのバッシュのサイズ違いのものを何足か履かせていただきました。
足の測定結果から、かなりの扁平足だという事が分かったので、
扁平足をカバーしてくれる中敷きも同時に選ぶことにしました。
通常、バッシュに元々入っている中敷きは何の凹凸もないものです。
人によってはそのまま履いていると思いますが、
私のように扁平足の人は足が内側に傾きやすく、それによって膝に負担がかかります。
そういった足の形の補正や、衝撃吸収・分散、疲労軽減、血行促進などなど
中敷きには様々な効果が期待できますので、別売りですが使ってみるのもアリだと思います。

お店でお勧めされた中敷きは2種類。
どちらもクッション性の高いものでしたが、
大きな違いはクッションの材質と踵のホールド具合でした。
それぞれの中敷きを入れて履いてみると、
クッションを感じやすい方とそうでない方とあり、前者の中敷きを購入することにしました。

↑写真の右側の青い中敷きの方を選びました。

バッシュのサイズは24㎝がしっくりきました。
足のサイズ自体は約23.5㎝なのですが、中敷きを入れると足の甲に高さがでるので
バッシュもそれに合わせて少し大きめを選んで履いてみました。
お店の方曰く、履いた時に足の先の部分に少し余裕があると良いそうです。
動いている時に足先が靴の中でぶつかってしまわないよう、ピッタリではない方が良いとのこと。

また、私が選んだバッシュのメーカーはナイキです。
過去の経験からナイキは敬遠していたのですが、
あれから十何年も経っているので昔に比べらたら履きやすくなっているかもと思い、
履いてみて良ければ購入しようと思っていました。
気になるのは足の幅がきつくないかどうかということでしたが、それは大丈夫でした。
足のサイドと甲にかかる部分の素材が柔らかく、これなら履いていて痛くなることはないだろうと思いました。

 履き心地をしっかり確認

お店の方が親切に中敷きの特徴などを説明してくださいましたが、やはり最後は履き心地だと思います。
履いて歩き回ってみたり、軽くジャンプしてみたりして、
足に違和感がないかどうかしっかりとチェックすることが必要です。

また、試着をする時には普段の練習で履いている靴下を持参すると良いです。
実際に体育館で履いた時の感覚がより分かります。

 実際に体育館で履いてみて

購入してから約1カ月履いてみましたが、正直なところ、若干膝が痛いような気がします。。
以前履いていたアシックスに比べると、軽くて履き心地は良いのですが、
練習が終わった後、どうも膝が痛くなるような、、
考えられる原因としては2つあります。

ひとつは中敷き
アシックスに入れている中敷きは、右膝を怪我した際に病院で自分の足の型をとって作ってもらったもので、
扁平足をしっかり補ってくれています(盛り上がりが大きいので多少痛くなることもあります)。
しかし、お店で買ったものは市販のものであり自分の足の形にしっかりフィットする訳ではないので、
体重が足の内側にかかった時に足が傾き、膝が内側に入りすぎてしまうのだと思います。

もうひとつはバッシュの特性
私の選んだバッシュは「カイリー フライトラップIV」というもので、
NBAで活躍するカイリー・アービングのモデルです(特にファンという訳ではありません)。
カイリーは圧倒的なドリブルスキルとキレのある動きでディフェンスを翻弄し、
ゴールへと果敢に向かっていく選手です。
カイリーモデルは、そんなカイリーのような動きを再現するために作られたバッシュで、
ドライブなどの素早く鋭い動きに対応するためにバッシュの底がカーブしています。
おそらく、このカーブによって足の可動域が広がり膝に負担がかかっているのだと思います。

↑アシックスの底と比べるとこんな感じです。

そもそもバッシュには、
「クッション性の高さ」「足首をしっかり固定する」「素早い動きに対応できる」など、
バッシュによって色々な特性があり、それらを売りにして販売されています。
そういった特性を理解した上で、
プレイのパフォーマンスをサポートしてくれそうなバッシュを選ぶことが必要だと思います。

 バッシュ選びの極意

膝の痛みを改善するべく、中敷きを以前のものに入れ替えてみました。バッシュの構造自体は変えられないので。
すると、膝の痛みはそれ程気にならなくなりました。痛み方が以前と同じになったと言いますか。
やはり中敷きは重要だったなと気付かされました。

もちろん、膝周りの筋肉を強化することによって、そもそもの膝の痛みを軽減させる必要もあります。
今回のバッシュ選びを通して、バッシュの構造や特性を知るとともに
今後も自分の身体を理解し、しっかりと向き合っていく必要があることを再認識することができました。

足の怪我でお悩みの方や、成長期のお子さんは特に
バッシュを替える度にしっかり足のサイズ測定をしてバッシュを選ぶ必要があると思います。
脚に何のトラブルも抱えていない人でも、
もしかしたらそこまで考えずにバッシュを選んでも問題ないのかもしれませんが、
それでも今後の怪我のリスクやパフォーマンスのことを考えるとバッシュ選びは重要です。

1.足のサイズの測定をし、自分の足に合ったサイズを選ぶ
2.足の形に合わせて中敷きの購入も検討する
3.バッシュがどんな特性を持つのかを知る

この3つを念頭においてバッシュを選ぶことをお勧めします。
必ずしも自分にぴったりのバッシュに出会えるとは限りませんが、
少しでも良いパフォーマンスを発揮でき、少しでも長くバスケが楽しめるように、
バッシュ選びにこだわってみてはいかがでしょうか。

※あくまでも個人の経験・感想です。

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